『日本総研共同企画WSツアー』
( 2011年11月4日-6日 )

プロジェクト

 力仕事のボランティア活動のような支援活動から一歩進んだ復興支援への関わり方を模索する大学生に、再生事業者の方や被災地のリアルとの出会いを通して、被災地を自分ごととして捉えてもらい、自分なりの3.11への携わり方を見つけてもらおうというコンセプトの下で行われたツアーです。東北学生協会と共催させて頂き、日本総研の全面的なバックアップの上で開催させて頂きました。11月4から6日までの3日間で東京・東北合わせて40名以上の学生が気仙沼でのボランティア活動・宮城県内の3事業者のヒアリング・ワークショップを行いました。

活動

 当ツアーでは、山元町の「山元いちご農園株式会社」さん、名取市の「カーネーション生産組合」さん、東松島市の「のり工房矢本」さんという3つの再生事業者の方々を周り、震災当時の状況・再生に向けた思い・再生へ至る困難な現状についてお話を伺いました。最終日には、被災地の今を見た思いそのままにと、ワークショップを行い、被災地を自分ごととして捉え長期的に関わって行くためにどのようなことが自分には出来るのだろうかについて、東京・東北の学生が入り交じり議論を行い、具体的なアクションプランを立てました。

結果

 再生事業者の方々へのヒアリングでは、それぞれの事業者の方の再生に向ける思い・前だけを見据える気概に参加者一同、大きく心を揺さぶられました。「この事業者さんの力になりたい!」「事業が再開したら再び訪れたい!」と言っている参加者もたくさん居ました。さらに最終日のワークショップでは、ヒアリングで得た知識・思いをもとに、学生が自分一人一人の震災への向き合い方を考え直してもらい、次のアクションにつながる有意義なツアーとなりました。

今後の企画または災地の状況について

 最終日のワークショップでは学生から主体的に新たな被災地支援プロジェクトがたくさん生まれました。東北の美味しい食材をアピールする事で長期的に東北との関わりを繋げて行こうという「食・農ツアー(改め Tohocook)」、添削指導を中心とした教育支援の「赤ペソ先生」、東北の現状・支援活動の現状を東京の大学生に発信していこうという「情報発信プロジェクト」など複数のプロジェクトが立ち上がり東大エイドのサポートの下、社会人の協力を仰ぎながら実際に活動を始めています。

 これらのプロジェクトの報告は随時行って行きたいと思います。