被災地の況 〜被災地ボランティアの意義〜

 東日本大震災より早くも1年が経とうとしています。これまで日本中の人々が様々な形で被災した方々や地域への支援を行って来ました。 UT-Aidも2011年6月より毎週末30名前後、合計1000名の大学生を中心としたボランティアを被災地に派遣して来ました。

 確かに、瓦礫撤去やヘドロの除去などの作業に区切りがついた秋以降、東北地方へのボランティアは全体的に減少しつつあります。 現地のボランティアの需要自体も低下しているというのが世間の認識であり、それは決して間違いではありません。

 しかし、一方で個別の状況に目を向ければ、まだまだ東京からのボランティアを望んでいる人々や地域はたくさん存在します。 実際に私たちが昨年12月まで派遣してきた気仙沼南町商店街では、現地の人々の自立を決して妨げない範囲で、 一日も早く彼らが仕事を再開するために、ボランティアが役立てる作業が依然として多数存在していました。

 また、UT-Aidの参加者の多くは大学生を中心とした若者です。 次の世代を担う彼らが、今回の震災の被害を自分の目で見て、実際にボランティアに携わる中で、 少しでも「自分事」として感じてもらう事は、震災後の社会を築いていく上で極めて有意義だと考えています。

 私たちUT-Aid運営メンバー一同は、今回の震災を「忘れない」という言葉の持つ重みを噛み締めながら、これからも活動を続けていきます。 皆さまの温かい御支援と御協力に感謝し、必ずや被災地への確かな貢献をしていきたいと考えています。

 今後ともUT-Aidを何卒宜しくお願い致します。